• 2020.04.10

支援者の活動について2~プロジェクトとのかかわり方~獣医師の池﨑さんの場合

池﨑さんの経営されるアーク動物病院では、 引退競走馬支援の自動販売機を設置して頂いてます! 設置の理由は岡山乗馬倶楽部の西崎さんが 寄付型自販機を導入されているのをみて、 当院でも協力できることはないかと思ってのこと。 宣伝にも工夫して頂いております!  こちらは自作のポップです!! ここに書かれている飲料400円以上( 3~4本 ) ご購入いただいた方には、 通常500円の爪切りや肛門腺絞りの処置を 無料にするプランが好評だそうです!  最近では診療の待ち時間に 飲料を買ってくださるお客様だけでなく、 広告をみて 「協力したいのでジュースだけ買ってもいいですか?」と ペットを飼っていなくても、 来院してくださる方も増えているそうです! また待合室に資料を置いたり、 自販機設置を通して引退馬支援を知り、 「実は乗馬しているんです」「競馬が好き!一口馬主なんです」 といったことを 打ち明けてくださる飼い主さんが増えて、 池﨑さんも嬉しい限りだそうです。 本当に設置して良かったし、 まだまだこのプロジェクトを広められる可能性を秘めていると 感じていらっしゃいます。  池﨑さんにとって馬は、速く走る、人や荷物を乗せる、運ぶ、曳くことが できるだけでなく、乗ることで、触るだけで、 そばにいるだけで、ドキドキもワクワクもさせてくれるし、 癒しも与えてくれる存在。 どんどん進む科学技術や毎日のストレス社会を少し忘れて、 馬のことをもっと知ってくれる、 馬の新たな一面を引き出してくれる、 馬と共に生きる人が少しでも増えていってくれればいいな、 という思いを込めてこのプロジェクトを支援して頂いております。 このプロジェクトに興味がある方はアーク動物病院にも ぜひお越し下さいませ。 (池﨑さんは自動販売機利用だけでもかまいませんと 仰っております。) 今回の記事を見てこんな支援の仕方があるんだ! 自動販売機設置に興味がわいた! そのような方がいらっしゃいましたら、ぜひお声掛けください。 自分も今回インタビューを通して、このプロジェクトへの関わり方にもこんな方法があるんだ、と考えが改まりました!! 池﨑さん、取材にご協力頂きありがとうございました。

  • 2020.04.06

支援者の活動について~プロジェクトとのかかわり方~獣医師の池﨑さんの場合

 ご拝読の皆さま、サラブリトレーニングジャパンへの支援をありがとうございます。 今回はTCCホース(現在は新規プロジェクト馬では募集しておりません。)のストリートキャップ号の一口オーナーであり、獣医師の池﨑敦さんに、このプロジェクトとのかかわり方についてお話を伺いました。(なお、コロナウイルスの関係でメールでのインタビューとなっております。)  池﨑さんは大阪府内の農芸高校を卒業後、酪農学園大学で獣医学を学び、現在は大阪府箕面市にてアーク動物病院を開業されている獣医師さんです。 動物好きの祖父の影響もあって、物心つく頃には彼自身も動物好き。  そんな池﨑氏の競馬に興味を持つきっかけとなったのが 一大ブームを起こしたアイドルホース「オグリキャップ」!! タイムリーにオグリキャップ号のことはご存知ありませんでしたが、 偶然自宅のテレビで90年のラストランの有馬記念を見て、 走る姿や大観衆の「オグリコール」に衝撃を受けてからは競馬の虜。 その時から武豊騎手の大ファンでもあります。  獣医師でもある池﨑さんは馬の魅力について、 500㎏前後もあり、もし本気で暴れたらとても人間には抑えられない。 信頼しない相手には力でひっぱってもびくともしない動物。 なのに心を許した相手には指一本の力で従う、 とても繊細で臆病で「人を視ている」ところ、と語っておられます。  また動物みなそうだが、馬には独特の表情や動きがあって 魅力的です。とも仰っておりました。  馬に魅せられた池﨑さんがプロジェクトを知るきっかけとなったのが、 2016年、一般財団法人ホースコミュニティの 「引退馬の余生を考える会」の活動です。 北海道での学生時代、競馬を楽しみながらも 獣医師になるための過程で牧場や大学で 多くの馬の生死に直面されてきました。 競馬最盛期を過ぎたころでも 年間10,000頭ほど毎年生まれる反面、 怪我や感染症などの病気で亡くなる馬、 役目を終えて廃用となってしまう馬も多くいます。 自分自身が獣医師になる過程においても、 馬を含めた動物たちの犠牲があったのは 常に心の中にあったそうです。 将来は北海道で自分で競走馬と引退した馬たちの 養老牧場を造れたらいいなぁ・・・ 漠然とそんな事を考えていたところに SNSなどで同じ想いをもって活動している人たちを知り、 興味を持たれました。 しかも発起人が現役のJRA調教師である角居勝彦調教師。 賛同者には現役騎手の憧れの武豊騎手、福永祐一騎手らがいたことで、 一般人の取り組みとは違うと感じ、 最初から信頼の置ける大きなきっかけになったそうです。  プロジェクトに賛同していただいた池﨑さんは 競馬に夢中になるきっかけであったオグリキャップの血を受け継ぐ TCC馬、ストリートキャップ号の一口馬主でもあります。 リトレーニング後、今は金沢競馬場で誘導馬として 第二の馬生を送るストリートキャップ号。 少し遠方でなかなか会いに行く機会がないものの、 一日でも健康で長生きしてもらいたいと思い、 一口馬主ライフを満喫されています。  また池﨑さんは商品が売れると、このプロジェクトに寄附ができる自動販売機をご自身の経営される、箕面市のアーク動物病院に設置されています。  次回は自動販売機を設置した理由、反響などを紹介していきますので、引き続きよろしくお願いいたします。

  • 2020.01.18

ヒアカムズザサンの現役時代を書いて

ヒアカムズザサンがこのプロジェクトに入るまでの過程を、 3回に分けて書かせていただきました。 よく〇〇界のサラブレッド、という言葉を耳にすると思いますが、 本馬も近親に、牝馬3冠馬スティルインラブを持つサラブレッドです。 走らない血統は淘汰されていく競馬界。 よく見る5代血統まで遡れば、他のサンクスホース馬でも必ず活躍馬がいます。 つまりほとんどの馬は淘汰された血をひく良血、とも言えるのです。 そんなエリート集団の中でレースに勝ち続けなければならない… それがサラブレッドの世界です。 ヒアカムズザサンも勝ち味に遅く、2着、3着が続きました。 JRAでは9月(2019年からは8月)までに1勝できなければ、 出れるレースがほぼなくなってしまうシステムです。 そのシステムに適応しない馬は競走馬としての現役生活が終わってしまいます。  しかしながら、タマモクロスのように1年前は条件馬だったのに、 とんとん拍子で勝ち,1年後には天皇賞馬を制した馬もいます。  はたまたディープスカイのように2歳でデビューし、初勝利をあげたのが6戦目の3歳の1月。その4か月後にはダービー馬、という馬もいます。 上記の2頭は未勝利期間に勝利をした馬ですが、 何かキッカケさえ掴めば、競走馬としての才能を開花させられるのがサラブレッド、だとも私は思っています。  ただ、体質が弱かったり、コース適正、早熟、晩成etc… ここぞ!という時にチャンスをつかめなかった馬のほうが多いのが現状です。 ヒアカムズザサンも正にそうだったのではないでしょうか。 そういう馬たちのセカンドキャリアのインフラが少しでも整備されてほしい、と切に願います。 今回のヒアカムズザサンの物語を通じ、中央未勝利でも、様々なドラマがある事を知って、このプロジェクトに興味を持って頂けると、幸いです。

  • 2020.01.01

ヒアカムズザサンの現役時代

 ヒアカムズザサンは、ユニオンオーナーズクラブという共同で馬を所有する一口馬主のクラブで募集をされた馬だ。募集されたのは2012年。父親は当時三冠馬オルフェ—ヴル、皐月賞馬ゴールドシップを輩出し、飛ぶ鳥を落とす勢いであったステイゴールド、母親は3冠牝馬スティルインラブの近親で名門下河辺牧場の生産馬。栗毛のダイナミックな馬体に加え、預託厩舎は同じステイゴールド産駒で 凱旋門賞2着馬ナカヤマフェスタを輩出した二ノ宮厩舎であり、当時オルフェ—ヴルも凱旋門賞挑戦を表明ており、本馬も当然期待され募集後すぐに満口になった馬であった。  その期待を背にトレーニングに励み翌年8月デビューし4着、その次のレースで2着と勝利は目前、誰もがそう思った。しかし、そこから父親ステイゴールドの愛くるしい?部分を皮肉にも受け継いでしまっていたのである。  ステイゴールドは3冠馬オルフェーヴルを筆頭に幾多のG1馬をだした名種牡馬であったが、 現役時代は勝ちきれない善戦マン。現役時代50回走って優勝7回に対し、2着3着は実に20回……あともう少しで勝てるレースが続き、 引退レースの海外香港で初めてG1レースを制した愛されキャラであったのだ。  ヒアカムズザサンはこの善戦マンの血を受け継いでしまったようで、 ここから6回連続2着、その後も3着4着3着と勝ちきれないまま未勝利戦が終了。一部競馬ファンには最強の未勝利馬と言われていた。 その後1勝馬が集うレースに参加するも結果は7着、このまま中央競馬にいても未勝利馬なのでレースに出る確率が低くなるため一度地方競馬に移籍し、勝利実績を積み、もう一度中央競馬で走る道を選ぶことにしたのだ。そしてここから、新たな才能をヒアカムが見せる事になるのであった。  地方の移籍先は園田競馬。地方でのデビュー戦はスタート直後、中団に位置したが、コーナーの手前で一気にまくって先頭に立ち、その後も気持ちよく逃げて、残り3ハロンになっても持ったままで後続とも差を広げ、最後まで追わずに初勝利をあげた。続く2戦目もスタートはいまいちであったがすぐに先団にとりつき最終コーナーではもう先頭に立ち、そのままの勢いで2連勝!!見事中央競馬への再転入を決めたのと同時にダート競馬への適性も示し、今後の競走馬人生が楽しみになったのであった。   園田競馬のダートで2連勝し、新たな一面を魅せたヒアカムズザサンは、 再び中央競馬に挑むため、調整を進めることとなった。 しかしこの頃になると脚下に気になる所がでてきて、様々な箇所に硬さなどが表れ出した。 それでもケアしつつ調整を重ね、2016年3月、栗東今野厩舎に戻ってきた。フォームの崩れが見受けられ、じっくりそこを調整し、翌月京都のダート競馬で中央復帰戦を迎えた。  鞍上は今野厩舎に移籍してから調教にも乗っており、本馬の癖を熟知している和田騎手だ。 スタートで4番手をとりそのまま先頭を射程圏内でレースを進め直線へ。 直線では1頭分空いた内のスペースに進路をとりラストスパート!! 先頭の馬と激しいたたき合いを演じたがスペースが狭くなり、うまくさばけず、手綱を緩めるシーンもあり結果は7着。 「スムーズだったら突き抜けていた。」と和田騎手もレース後コメントしており、7着と言えど1着との差は0.2秒差。 次のレースでは勝ちを意識できる内容であった。 そして自信をもって送り出した次のレースでは1番人気。中央競馬初勝利を目指したレースは 前走と同じくそつなく4番手あたりを追走。直線を向くと前に馬がいない進路が! ここがヴィクトリーロードといわんばかりにラストスパート!先頭の馬を射程圏内にとらえる。 勝ったか!と思わせたが、後ろから1頭追い込んでくる馬もいる…激しい直線の攻防。 先頭に一度はたったが後ろからの追い込みをしのぎ切れず クビ差の2着…ステイゴールドの現役時代と同じく、あと一歩のところで勝ち切れなった。 その後、リフレッシュの意味も込めて放牧に出る。放牧先で脚下の入念なケアを受け、 3か月後トレセンに戻る。翌月阪神のダート競馬で復帰を果たし、7着。 ひとたたきした後、臨んだ次のレースでは3番人気。先団やや後ろの6番手から進め、 最終コーナー手前、5番手直線ではじわじわ前との差をつめていくが、 後ろから来た馬の勢いが勝り交わされてしまう… それでも最後の最後で1番人気の馬を交わして2着!!でレースを終えた。 次走も同じ舞台で1番人気。今度こそ勝利を!とレースに挑み、 最終コーナーで最内に陣取りラストスパートで2番手まで躍り出る! 後は先頭の馬を交わすだけであったが、差は開きもせず詰まりもせず… 結局交わせぬまま最後追い込んだ馬にもゴール直前に交わされ5着。 常に上位争いをするも、勝ちきれないレースが続いてしまった… その後年明けの京都開催を目指すも動きの硬さも目立ち、 一度放牧して立て直すことに。放牧先ではネックストレッチを着用し、歩様の改善も図った。 そしてトレセンに帰ってきて福島のレースに矛先を向けた矢先、屈腱炎を発症してしまう… 屈腱炎は、昔は不治の病とされた難病で引退か現役かを迫られたが 関係者は現役を選択。リハビリをすることになった。  次のレース直前に屈腱炎を発症したヒアカムズザサンは、 治療のため競走馬リハビリテーションセンター(旧名、競走馬総合研究所常磐支所)へ移動した。 症状は思ったよりも重かったが、徐々に運動を再開、半年後にはトレッドミルなどの運動もできるようになった。 年明けからはゆっくりではあるが時計をだすまでに回復し、関西の外厩へ移動。 そこで本格的に競走馬に戻るためのトレーニングを受け2018年5月、約1年ぶりにトレセンに入厩をした。 苦節1年半、調整を経たヒアカムズザサンはついに!レースに戻ってきた!! 復帰初戦から全開!と行きたかったが得意のダート1800m戦ではなく1400m戦。 まずは次走につながるレースを、という復帰戦はスタートは5分も先手を奪えず、後方から。 残念ながら追い上げならず、結果は11着。レース後も故障はなく、まずは一安心。 次のレースは中2週空けての豊中特別。 ただレース当日は雨の不良馬場。屈腱炎になる前のレースも不良馬場だった。 レースは後方から進め、徐々に進出を開始したが、先頭集団には届かず。 しかし全盛期のようにしぶとく粘り、入着である7着入りを果たし、復活は印象付けた。 […]

  • 2019.12.22

セカンドキャリア特集 2頭の馬のセカンドキャリア

こんにちは! 以前の投稿で私と和田2人で書いているとありますが、 和田のほうは競馬はさることながら、子どもの頃に体験乗馬したくらいの 馬に縁がない生活を送っていました。(一方私は毎週競馬をする人間です・・・) そんな彼女とタッグを組んでいるのは競馬をしたことない人でも このプロジェクトにどうやったら興味を持ってもらえるかを考えてもらうためでした。 そんな2人で9月2日に滋賀県栗東市のTCC Therapy Park へ取材に行きました。 和田のほうは馬の大きさや優しさにびっくりしたのと同時に、 私も引退後の競走馬がリトレーニングをすることで現役時代の荒々しさがなくなること、 馬の暖かさ驚きを得ました。 その後、TCCで山本代表とお話をしたのですが、 私たちの認識で一致していたのはパイを増やすこと。 つまりこのプロジェクトで1頭の馬がセカンドキャリアを築くことで 他の馬が1頭犠牲になったらあまり意味がないことになってしまう危険性がある。 引退馬の受け皿が増えることが今後自分たちの課題であり、目標であることを再認識いたしました。 今回メイショウナルト、ラッキーハンターの履歴書を書いたのは このプロジェクトがどのように機能しているのを部分でなく 全体で表現したかったからです。全体でみることによって 支援の輪が少しでも広がっていけばいいなというのが私の思うところです。 あと拙い取材に協力していただいた山本代表に本当に感謝いたします。 これからも皆さまの暖いご支援、よろしくお願い致します。 *****************************この馬たちはみなさまからのふるさと納税で支えられています。ふるさと納税はコチラ! https://www.furusato-tax.jp/gcf/594【企業様からの寄付も受付しております。】 詳しくはお気軽にお問い合わせ下さいませ。 企業寄付プログラムをご案内しております。 吉備高原サラブリトレーニング コミュニケーション部 info@thoroughbret.org吉備高原サラブリトレーニング https://www.thoroughbret.org/サンクスホースプロジェクト http://www.thankshorseproject.com/引退馬ファンクラブTCCFANS https://www.tcc-japan.com/ ****************************

  • 2019.11.23

引退したサラブレッドのセカンドキャリアをTポイントでできちゃう!?

 こんにちは!サラブレッドのセカンドキャリアを模索して日々トレーニングをしております。その運営費の7割はふるさと納税ですが、仕組みがわからない人もいると思います。ふるさと納税の仕組みについては追って紹介します。また、寄附をしたいけど寄附金を振り込む余裕はない、という人もいるかもしれませんが、そんな人に朗報です。実はTポイントでセカンドキャリアの支援ができるのです!! https://donation.yahoo.co.jp/detail/5174001/     こちらのサイトで寄附ができます!!  寄附をするにはYahoo! JAPANIDが必要となりますが、クレジットカードでも寄附ができ、さらにTカードを連動させればTポイントでも寄附できます! 一度登録すれば1~2分で非常に簡単に寄附ができちゃいます。これからの季節はTポイントがたくさん手に入る時期でもあります。使う予定がないポイントだけでも構いませんので寄附もお待ちしております! もしよろしければ、サラブレッドのセカンドキャリア支援にご協力、何卒よろしくお願い申し上げます。

  • 2019.11.17

TCCセラピーパークに行った感想。(セカンドキャリア特集)

こんにちは! 突然ですが、このブログはいつも大の競馬好きの中野氏と 競馬ビギナーの和田こと、私の2人で書いております。 といっても、私は中野氏が書いた記事の最終的なチェックを行う位なのですが…。 実際このお仕事を始めるまで競馬は未経験、 馬を見たのも子供の頃に体験乗馬で見た以来、 という馬とは全くご縁のない生活を送ってまいりました。  そんな私もこのお仕事を通して、引退馬のセカンドライフやセラピーホースに興味を持ち始めた今日この頃。 9月2日に中野氏と滋賀県栗東市のTCC Therapy Park へ取材に行って参りました!今年の5月にオープンしたばかりの新しくキレイな施設は、 すでに多数のメディアからも取り上げられている注目スポットです。 サラブリトレーニング出身のラッキーハンター、メイショウナルトのような サラブレッドだけでなく小さくて可愛いロデオもいました。 十数年ぶりに生のサラブレッドを見た私はまず、その大きさ、迫力に圧倒されました!  ですが、現役を退いた彼らの眼差しはどことなく角が取れて優しくなったように感じました。最初は恐る恐る触っていたのですが、美しい毛並みと暖かさに触れるだけで、気持ち良く、とても癒されました。  競走馬時代は早く走れる事が優秀さを測る1番の物差しだったかもしれません。 ですが、実際にTCC Therapy Parkで馬と触れ合ってみて、人を乗せたり特別な芸がなくても、存在そのものが究極の癒しである事に気がつきました。  まだまだ競馬業界や引退馬について知らない事の多い私も、このお仕事を通して、少しでも沢山の馬のセカンドライフが充実したものになる手助けができたら嬉しく思います。これからも皆さまの暖いご支援、よろしくお願い致します。

  • 2019.11.09

ラッキーハンターの履歴書

通算35戦2勝。父は有馬記念でディープインパクトに初めて土をつけドバイ、イギリス競馬でも活躍したハーツクライ。母はアメリカ血統のユメノラッキー。2013年7月28日新馬6着後、コンスタントにレースに出走。13戦し、掲示板に2回載るも中央競馬では未勝利で引退。大井競馬に移籍となる。移籍後、初戦である2014年11月大井競馬場で見事な追い込みで1着!!約半年後、2015年6月には後方から捲っていき2勝目!大井競馬に転厩後もコンスタントに走っていたが、2016年4月8日、12着のレースを最後に競走馬登録抹消。JRA在籍時の担当調教助手より乗用馬に向いているとの紹介を受け、このサンクスホースプロジェクト入りとなった。 ラッキーハンターのセカンドキャリアでの長所は、リトレーニング中にもエサやり体験などでも活躍するほどの人懐っこしさで、とにかく人に優しい馬であること。競走馬向けではなかったかもしれませんが、そこをセカンドキャリアで伸ばしていけたら、と考えてプログラムが作られました。駈歩などの練習を積み、非常に人懐こく大人しい馬であることからセラピーホースとしての活躍が期待できるようになったため、まずは岡山乗馬倶楽部にて乗馬としての経験を積みました。その後、栗東で開設される予定であったTCCセラピーパークへの転籍を目指すことになりました。乗馬に来た人にも優しい馬で、安心して乗れる子である、と評判となったラッキーハンター。レッスンにも出ているため、初心者の方からベテランまで幅広い人気を集めることになりました!!そしてTCCセラピーパークのオープンとともにお引越し。今ラッキーハンターはホースセラピーの活動を中心に活動しています。自分が訪れた時も人好きらしい優しい眼差しを向けてくれて、人を癒す暖かい性格はそのままでした。競走馬としては大成できませんでしたが、その温厚さを活かし、自らセカンドキャリアを充実させているようにも感じられました。今回のラッキーハンターのように1頭でも多くの馬に個性や資質に適したセカンドキャリアを歩んで欲しいです。そのためにしっかりとした仕組みを構築していきたいと考えております。皆様にも少しでも支援を頂き、更にその輪を広げていただけたら幸いです。

  • 2019.11.09

サラブレッドの現役時代について

今日は競走馬の現役時代についてお話します。デビューは早い馬で2歳の春から走ります。その後、競走馬としてのピークは3~6歳が一般的です。しかし、近年では7歳で天皇賞を制したオフサイドトラップ、8歳でG1を連勝したカンパニー。さらには最高齢での重賞制覇では10歳のアサカディフィート、トウカイトリックがいます。これは調教技術はもちろん、医療技術の進歩なども原因と言われています。そして日本での最高齢出走はクラベストダンサーでなんと18歳!!人間でいうと約70歳…この馬は現在も現役で2019年も現役続行を示唆されております。しかしながら、それはあくまで特別な話。地方競馬がダートメインのため、10歳くらいまで走る馬はいますが、大体の馬は8歳までには引退してます。   ちなみに、競走馬は25年以上は生きれると、言われています。 が、引退後の彼らの受け入れ先の需要と供給が一致していないのが悲しい現実…行き場を無くしてしまった多くのサラブレッドがいるため、 その平均寿命は約5歳といわれています。この20年の差に重みを感じます。現時点サラブレッドは経済動物であり、技術の進歩で現役生活を延長できても、後15年の余生を受け入れられる場所には限りがあるのです。 少しでも多くのサラブレッドが天寿をまっとうする為にも、このプロジェクトのような引退後のインフラ整備が必要となってきます。すべての馬にセカンドキャリアをは難しいかもしれませんが、どんな馬にも生きるチャンスがある、と私は信じてます。それがこのプロジェクトの意義でもあり課題であると思います。

  • 2019.11.09

ふるさと納税でプロジェクトに寄附をしてみよう!!

 昨今のふるさと納税ブームによって、お礼の品がクローズアップされていますが、自治体に対する寄附金(税金)の使い道が選べるのをご存じでしょうか。住民税をそのまま納めるだけだと市の財政のどこに自分の税金が使われているかわかりません。  しかし、ふるさと納税では自分の応援する自治体、プロジェクト等に寄附ができます。 そして吉備中央町では、このサンクスホースプロジェクトに寄附が出来ちゃうのです!! 実はこのプロジェクトの約7割はふるさと納税で賄われており、ふるさと納税なしにはプロジェクトも成り立たないのです。ふるさと納税って難しそう…と思う方もいらっしゃると思いますが、手続きは簡単!しかもふるさと納税は寄附した金額分の住民税、所得税が軽減され、限度額までは実質2,000円でできちゃいます。「寄附」という要素が強いので皆様、サラブレッドのセカンドキャリア支援をふるさと納税で始めてみませんか。   今回はこのプロジェクトでの寄附金の使い道、返礼品、そして寄附方法と減税の仕組みをご紹介していきたいと思います。 ①当プロジェクトでの寄附金の使い道     一言で言うと、サラブレッドのセカンドキャリアを全うするためのリトレーニング費用に活用します。 具体的には 1、人件費・管理費(えさ代など)、馬房管理・清掃費などの競走馬のリトレーニング費。 2、リトレーニングするサラブレッドが安全に過ごすための厩舎の修繕・建設費用。 3、様々な実績を残すため馬術競技などへの大会へ参加する参加費等。 4、全国各地に安全に馬を運ぶ輸送費。  などに使用されます。   どれもサラブレッドのセカンドキャリアには必要不可欠です。皆様からいただいた寄附金は必ず有効活用させて頂きます。 ② 返礼品  ふるさと納税のブームを牽引してきた返礼品(お礼の品)。もちろんこのプロジェクトにもございます。馬に関するものから地元の特産品と盛りだくさん。 (返礼品の一例 人気騎手のサインが書かれたタオルです。) ぜひ返礼品で、当プロジェクト、吉備中央町の良さを感じて頂けたらと思います。 ③寄附の仕方   寄附の仕方は次のサイトにアクセスして下さい!会員登録すると次回以降スムーズにできます。  https://www.furusato-tax.jp/gcf/594    また、「ふるさとチョイス」というふるさと納税サイトでは、ガバメントクラウドファンディングというシステムがあります。これは自治体が抱える問題解決のためにふるさと納税の寄附金の「使い道」をより具体的にプロジェクト化するというもので、サンクスホースプロジェクトもこれに参加する形で寄附を募っております。     なお、このサイトにはこのプロジェクトの詳細、現状なども載っております。ぜひご一読お願い致します! ④減税方法     よくふるさと納税の特集で、実質2,000円で寄附ができ、お礼がもらえると伝えられていますが、どうして2,000円なの?と疑問に思う方は少なくないと思います。最後にこの仕組みについてご説明させて頂きます。     自分で税金の使い道を決められ、お礼ももらえて実質2,000円。それなら、お金に余裕があるから何十万円も寄附しよう、という方もいらっしゃるかもしれませんが、寄附金額には限度額があります。それは年収によって決まっております。例えば年収400万・既婚・子供がいる場合、限度額は約33,000円になります。詳しくは「ふるさと納税 限度額」と検索すれば計算できるサイトがあるのでご参照下さい。     次に実質2,000円になるための還付方法をお伝えします。これは、ふるさと納税で支払った寄附金は確定申告かワンストップ制度を利用することにより、所得税と来年の住民税が減税されることによって2,000円になるという話です。文章だとわかりづらいと思うので下の図をご覧ください。     図のように、仮にふるさと納税限度額5万の人が寄附した場合、2,000円は自己負担になるので48,000円が還付されます。その還元はふるさと納税した年の翌年の6月から再来年5月までの12カ月分の住民税が軽減されます。つまり48,000÷12カ月=4,000円、毎月の住民税から軽減されるのです。よって48,000円が完全に還付されるのは寄附をした再来年5月になりますのでご注意下さい。     以上がふるさと納税の主な仕組みです。ふるさと納税をやってみたいけど仕組みがわからないと思っていた皆様の参考になれば幸いです。 疑問などありましたらコメント欄に書いていただけたら次回以降のブログで取り上げられたら取り上げますのでお待ちしております。

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