支援者の活動について~プロジェクトとのかかわり方~獣医師の池﨑さんの場合

支援者の活動について~プロジェクトとのかかわり方~獣医師の池﨑さんの場合

 ご拝読の皆さま、サラブリトレーニングジャパンへの支援をありがとうございます。
 今回はTCCホース(現在は新規プロジェクト馬では募集しておりません。)のストリートキャップ号の一口オーナーであり、
獣医師の池﨑敦さんに、このプロジェクトとのかかわり方についてお話を伺いました。
(なお、コロナウイルスの関係でメールでのインタビューとなっております。)

 池﨑さんは大阪府内の農芸高校を卒業後、酪農学園大学で獣医学を学び、
現在は大阪府箕面市にてアーク動物病院を開業されている獣医師さんです。
 動物好きの祖父の影響もあって、物心つく頃には彼自身も動物好き。

 そんな池﨑氏の競馬に興味を持つきっかけとなったのが
一大ブームを起こしたアイドルホース「オグリキャップ」!!
タイムリーにオグリキャップ号のことはご存知ありませんでしたが、
偶然自宅のテレビで90年のラストランの有馬記念を見て、
走る姿や大観衆の「オグリコール」に衝撃を受けてからは競馬の虜。
その時から武豊騎手の大ファンでもあります。
 獣医師でもある池﨑さんは馬の魅力について、
500㎏前後もあり、もし本気で暴れたらとても人間には抑えられない。
信頼しない相手には力でひっぱってもびくともしない動物。
なのに心を許した相手には指一本の力で従う、
とても繊細で臆病で「人を視ている」ところ、と語っておられます。
 また動物みなそうだが、馬には独特の表情や動きがあって
魅力的です。とも仰っておりました。
 馬に魅せられた池﨑さんがプロジェクトを知るきっかけとなったのが、
2016年、一般財団法人ホースコミュニティの
「引退馬の余生を考える会」の活動です。
北海道での学生時代、競馬を楽しみながらも
獣医師になるための過程で牧場や大学で
多くの馬の生死に直面されてきました。
競馬最盛期を過ぎたころでも
年間10,000頭ほど毎年生まれる反面、
怪我や感染症などの病気で亡くなる馬、
役目を終えて廃用となってしまう馬も多くいます。
自分自身が獣医師になる過程においても、
馬を含めた動物たちの犠牲があったのは
常に心の中にあったそうです。
将来は北海道で自分で競走馬と引退した馬たちの
養老牧場を造れたらいいなぁ・・・
漠然とそんな事を考えていたところに
SNSなどで同じ想いをもって活動している人たちを知り、
興味を持たれました。
しかも発起人が現役のJRA調教師である角居勝彦調教師。
賛同者には現役騎手の憧れの武豊騎手、福永祐一騎手らがいたことで、
一般人の取り組みとは違うと感じ、
最初から信頼の置ける大きなきっかけになったそうです。

 プロジェクトに賛同していただいた池﨑さんは
競馬に夢中になるきっかけであったオグリキャップの血を受け継ぐ
TCC馬、ストリートキャップ号の一口馬主でもあります。
リトレーニング後、今は金沢競馬場で誘導馬として
第二の馬生を送るストリートキャップ号。
少し遠方でなかなか会いに行く機会がないものの、
一日でも健康で長生きしてもらいたいと思い、
一口馬主ライフを満喫されています。

 また池﨑さんは商品が売れると、このプロジェクトに寄附ができる自動販売機をご自身の経営される、箕面市のアーク動物病院に設置されています。


 次回は自動販売機を設置した理由、反響などを紹介していきますので、引き続きよろしくお願いいたします。

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